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[177050] 夢子の日記5
詩人:さみだれ [投票][編集]

魂を臆することなくひっぱたいた
世界は目眩のような
曖昧なものに成り下がった
だけどそれも一瞬
ほんの一瞬だった

お前たちは知らない
快楽に喘ぎ苦しむがいい
絶望のぬるま湯に溺れるがいい
見果てぬ夢を恥じればいい

気持ちは高かった
成層圏なんかもう見えないほどに
生物のいない
素敵な夜
この体が意味を持たない
だから死んでも無駄
あなたたちは誰かがいるから死ねる
そうでしょ?
誰かの言葉に傷つき死ぬ
誰かが葬式をしてくれるから死ねる
誰かに愛されているから死ねる
誰かのそばに行くために死ぬ
この素敵な夜
そんなものはない
必要ないんだ
命なんて概念は

魂に鍵をかけた
その鍵を砕いた
見果てぬ夢
世界は目眩のような
夕暮れの光の中


2012/07/03

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