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[177611] 夕暮れの窓辺にて
詩人:どるとる [投票][編集]


あの赤の中に 溶けてしまいたい
体も心も精神も

あの赤い色が にじんでゆくよ
涙で何も見えない

なぜか せつなくて
なぜか 悲しくて
それなのに
どうしてってくらい
心が熱いんだよ

冷たいのに熱い
丸いのに四角い
そんな不思議な感覚
僕を 街を 君を包む

蝉しぐれの中に
聞こえた チャイムの音

僕は聞き逃さずに この耳でつかまえたよ

夕暮れの窓辺にて。

2012/08/03

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