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[177995] 夏の列車
詩人:どるとる [投票][編集]


季節の列車に乗り込んで目指す 夏という波を越えるための

駅を目指し 海を越え山を越え はるかな大地を越えて行く

夏の列車 蝉しぐれに何処までも追いかけられて 夏を忘れられない

夏の列車は緑に染まり やがて秋の色に変わるまで 風に凪ぐ

明日の荷物を 鞄に詰めて 揺らぐ木々のあいだを縫うように走る

夏の列車 蝉しぐれもやんで 静かなトンネルくぐれば そこは一面紅葉色の世界

まだだよ まだ始まったばかりだ

夏の列車 これから残暑を抜けて 最後の汗ばむ日々をゆっくりと走り抜けてゆく

もう少しの辛抱だ
坂道を下ったら
そこは新しい駅。

2012/08/18

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