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[179029] #0171
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

てんき雨はそっけなく止んでしまう
おれといえば寝そべりながら いびつな金平糖などかじっては
こっそりと満ちてゆく潮のせいで にげ道をどうやら窒がれる
てんき雨がやめば てんき雨がやめば
まるで括弧のつかない感傷さえ なま温い掌で転がしてみたり
いわば黒みつから零れて きみへの想いまで白ざとうをまぶす
あまい金平糖もあっけなく欠いては

2012/10/14

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