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[180010] シミ
詩人:どるとる [投票][編集]


猫の額ほどの
夜が長く伸びて
誰かの欠伸の傍らで
戦争は続き
虐めは消えない

雨の中でも
きれいに咲いてる
花もあるよ
悲しみの中でも
笑ってる人もいるよ
君のように

世界の隅々
知り得もしない
誰かの死や不幸
わからないけれど
僕よりずっと
多くの苦しみを
知ってる人もいる
だから自分だけが
悲しいと思わないで

シミだらけだよ
きれいなように
見える世界でも
あなたがいう平和は見えてる範囲の中だけだ

ほら、耳をすましてみれば 誰かの涙の音

けっして誰もが生きることを 心から望めるような世界じゃないんだ。

2012/12/21

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