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[180058] 貧困者の唄
詩人:どるとる [投票][編集]


朝から晩まで
カップめん
買い置きの
カップめん

そろそろ飽きた頃だ

今日は久々に
ピザでもとろうかな
なんとなく
でもやっぱりカップめんスープまですする

改札を出て 見上げるともう 月が輝く夜
なんだか涙が出た

生きることが 苦しくなったときには
泣いて 泣いて 泣くしかないんだよ
命を投げ捨ててまでも得られるものはない
だから だから だからさ生きてゆこう

安月給
サラリーマンの日々
たかがしれてる日々

貧困者
街にのさばる
満喫に世話になる

いつまでこんな毎日つづくだろう

なんとなくわけもなくひとりふいに消えてしまいたくなる
痛みのないさよならがあればいいのに

生きることが辛くて仕方ない
泣いた 泣いた 泣いてもまだ足りない
電車に揺られて僕は夜の闇に見つけた光
そして そして いつかは僕もあなたの元へ

それでも生きることくらいしか僕には残されてはいないのだ

だから生きてゆこう
だから生きてゆこう
だから生きてゆこう。

2012/12/24

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