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[18023] 遠距離恋愛
詩人:凜一 [投票][編集]

遠く夢を叶えるため
旅立っていった君

君が好きだといっていた
私の丸くて小さい字に
精一杯の願いを託して
君に送るよ


本当に
いっぱいいっぱいなんだよ

電波に擦れて届くケータイの声や
ただ「がんばれ」としか言えないメールや手紙には

私の本当の想いなんて
半分も収まってくれないのだから


好きな気持ちだけは
ちゃんと残るから

忘れたりしないから

ただ少し
遠くなるだけだから

君は
私に
自分に
言い聞かせるように
つぶやいたね

あの頃は
手を伸ばせば君がいてくれたから
どんな時も離れないと
信じられたから


抱き合うことの意味を
口付けの感触を
肩が触れる距離を

なぁなぁに考えすぎた


君に会いたい

今なら全て打ち明けられる

言えなかった分の「好き」を
何度でも伝えられるのに


どうして、いまさらなの


好きな気持ちだけは
ちゃんと残るから

忘れたりしないから

ただ少し
遠くなるだけだから

あたしはあたしに
言い聞かせて
だってそれしか
信じられるものがなくて


会いたいよ
会いたい


もしもいつか
君の夢が現実になって
あたしが飛んでいったなら

いちばんに
思いっきり抱きしめよう

思いっきり

2004/10/08

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