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[181940] 春生まれの君へ
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

春生まれの君はいつの間にか
立派な大輪をその芯に宿し
巡る季節の中で芽吹き輝く。

25年にもなる
僕も大分、おじさんになったようで
たまに君のする話が分からない時があるけれど
唯一これだけはずっと知ってるよ。

君はいつも天一杯に両手を広げて
届け届け、と羽ばたく者たちにエールを送る。

「もう、しな垂れちゃって、私まるで柳のようね」
そうやって肩を落として悲しそうに笑う君。
君を悲しませるのは空を自由に行き交う者達か
はたまた、世間の夜風がまだ冷えるからなのか

「お願い、ちょっとだけ夢を見させてほしいの」
青葉が枝先から少しづつ空へ向かうように
見上げ続ける事に諦めを付けないでほしい

いつか実を結び
飛び去った者達が戻り
囀りの絶えない居場所に
君は安らぎと、微笑み絶えない人になりなさい。

君を《止まり木》と呼ぶ者が喩え居たとしても
憂う事は無いんだ。そのままでいい。

僕は知っている。
君は止まってなんかいない。
いつだって青い空を睨む。
その眼差しがまた
暖かい春を呼ぶことも
僕はちゃんと知っているから。


kikaku2013「梢」

2013/05/31

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