詩人:さみだれ | [投票][編集] |
”愛してよ!!”
と
叫ぶ理由を
ここに置いておきます
それから
望むことをいくつか
向こうへ投げておきます
必要な努力を
懐にしまって
熱いアスファルトを
睨み付けます
いざ行かん!
色彩の方舟!
北へと進め!
やがて冷たい雨が
髪や肩を濡らし
目を開けるのもやっとの思いで
後ろを振り向きます
かつて天使と呼ばれた生命が
雨雲の向こうで顔をのぞかせ
とてもさみしそうにこちらを見ています
”さようなら”
と
手を振るそばで
いびきをかく賢人
航路は長いと
聞かされていたから
だから
私たちは