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[184822] 成層圏
詩人:遥 カズナ [投票][編集]















方眼紙の青いうっすらとした線が
新しい匂いの姿をしてくれているので
空を感じられる

腰掛けに
ちゃんと座ってみると
窓から射し込む日差しに
切り落とされた指先が
影の方にある

消しゴムの粕が
鉛筆の匂いに絡まり
ポロポロと散らばっている
そんなような曇

大きな三角定規に沿って
ひこうき雲の真っ直ぐな線を
ゆっくりと
落ち着いて
引いてみた

後からに
なってしまったけれど
できるだけ
左右均等の翼になるように
しっかり折った紙飛行機を
かすかに
方眼紙の香りのする鼻先あたりから
後ろ姿を見つめながら
真っ直ぐに窓の外へと
解き放つ

本当に気持ちが良い空へ












2020/07/04

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