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[185067] あざやか
詩人:どるとる [投票][編集]


見えないものの輪郭をなぞるもの
透明を染めるのはなんだろう

聴こえない音を 聞き取れるもの
それは心でしかわからないもの

ふれているのに ふれていない
感覚じゃなく感触でもなく心だけに伝わるもの

わかるかな 指先にチクリ 針で刺したように生まれる赤い鮮血のようなものでかすかでも確かに伝わる痛み

形を持たないものの形はどこにある
正体のないものの名前はどこにある

わからないすべてをわかろうとして
解き明かした答えはどこかちぐはぐで

目を閉じた時の暗闇にさえ 形はある
でも、それは人が押し付けた想像にしか過ぎない

あざやかな感覚が 心の中に広がってく
見えないものにも聴こえないものにも
それぞれの色や形がある

知りたいときは 痛みさえも 受け入れてごらんよ
幸せさえも痛々しい
喜びさえも禍々しい

わかるかな 指先にチクリ 針で刺したように生まれる赤い鮮血のようなものでかすかでも確かに伝わる痛み

あざやかな感覚が 心の中に広がってく
見えないものにも聴こえないものにも
それぞれの色や形がある

見えない聴こえないその向こうにある世界
そこに行きたいのさ。

2014/05/25

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