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[185103] 結婚
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は昔、子供だったころ 結婚なんてしないと思った
だってお父さんとお母さんを見てたら
毎日毎日顔を合わすたび 喧嘩ばかりしていたから

仲がわるいのにどうして結婚したんだろう
あの頃の僕にはわからなかったよ

だけどたまに見せるお父さんの柄にもない優しさが
お母さんのたまに見せるお父さんへの気遣いが
二人の心をしっかりとつないでいたことに気づいたら

結婚することもわるくはないかなと思ったりしたんだ

いざ自分が大人になって 好きな人と結婚したときに
なかなかうまくいかないもんだと知らしめられた気がする
喧嘩することで互いの見えない心の内を探っていたんだ

ぶつかり合わなけりゃわからないことも
たくさんあるんだ だから無駄な遠慮なんかしないよ

だけど愛するって決めたからには その人をなにがあっても守りたいって思うから
時には感情的になっても 結局は最後は仲直りしてさ
寂しいよって言いながら 抱き合うさ

結婚する ってただそれだけの行為には
きっと途方もない意味があってさ

してみなけりゃわからないことだって数えきれないくらいあるんだよ

だから今日も僕は君に言うのさ
「僕は君を愛してるからね。これだけは曲げないよ。だから君も僕を愛してください」

これが僕にできる精一杯の愛し方
あの頃のお父さんとお母さんのように僕も喧嘩するけど
限りなく僕は君を 君は僕を愛してる

それだけはわかる。

2014/05/31

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