ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.185000-185999 > No.185106「水無月」

過去ログ  〜 過去ログ No.185106 の表示 〜


[185106] 水無月
詩人:どるとる [投票][編集]


涙の花が咲いたよ
ほら 悲しい色に
染まって揺れてる

笑顔の花が咲いたら
ほら 幸せそうな顔で そよそよと笑ってる

僕はどんな花かな
きれいな花かな
僕はどんなふうに
見えるかな

景色の中に かすかな夏の息吹き
光る雨の雫、頬を濡らせば
心、空の青さに 染まったまま 瞳の奥に
いつかなくした気持ち生まれたよ

頬にえくぼ
眉間にしわ
何を見てる何を聞いてる

日陰に逃げて
蝉しぐれの中 音の雨に うたれて

水面に映る月 影を照らす光 そこにあるすべてを愛そう

目の端 過ぎる太陽 眩しさに目を伏せて 言葉にならない切なさや悲しさに
僕は包まれて 胸の奥に いつか芽生えた気持ち 生まれたよ

声をからして鳴く蝉たちのあの声は
僕の夏を彩りながら 頭の中を回る

流れ伝う汗さえ恋しいや。

2014/05/31

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -