低温の海を駆ける魚雷たちの戯れのなかに陸の少女は花を手向け必要以上の涙を流した死を見つめることでしか己を人間と認められないなら「それは悲しい」そう思うことがまるで定められているような気がしてふと嫌な気持ちになる命のこたえを順繰りに追ってもあの少女の涙も魚雷たちの終着点も変わらない青いスペクトルにもならないこの命がどこへ行こうとも彼らの顔色が窺えないからどこへでも行こうと地球に縛られた私の相対に彼らはずっと遠くへ歩いているのだろうか
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