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[186029] あじさい
僕は 梅雨を 脱ぎ捨てて
雨粒 パラッとはらって
夏から少し はみ出る
秋の色が混ざる
8月の終わり ため息のような雷が鳴る
電車の窓から見えた 月がぼんやり
行く宛てを探すように さまよってた夜
ただ 景色の中に 色鮮やかに 咲いた
あじさいの花 こんな情けない僕を笑ってくれるかい
痛いくらいの優しさに 僕は途端に夕立のように泣き出して
帰り道 心は泡になる。
2014/08/16
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