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[186043] 
詩人:どるとる [投票][編集]


雨上がりにそなえて 絵を描こう
真っ白な 画用紙に虹を 七色の虹を
悲しみが濡らすのは弱い人も同じだ
だから、何ひとつ例外はないんだよ
君も 雨の中 同じ冷たさを知っている
だから僕は何も言えない

傘はいらない 同情という名の傘なんて
悲しみが深まるだけだろう
傘も差さずに どしゃ降りの中 立っている
雨はただ はみ出したものを濡らすだけ
通り過ぎる人はただ僕を馬鹿だと笑うだけ

まっすぐ歩けるかい?この道を
まっすぐ過ぎて 道を反れたくなる
ねじ曲がるのも心が素直だからさ
それを認めようとしない世界も世界だ
君は 理不尽の中 あらゆる矛盾の中
とある葛藤の中 何かに耐えてる

雨宿り出来る場所があるならいいけど
世の中そううまくはいかないんです
見つからない 答え 出口のないトンネル
雨はただ 悪意のない寂しさを植えつける
冷えていく心では 優しさや愛なんて見えない

だから降り止まない雨降りの一日に 虹に代わるものを
お願いだ 神様
これではあまりにも 哀しすぎる

傘はいらない 同情という名の傘なんて
悲しみが深まるだけだろう
傘も差さずに どしゃ降りの中 立っている
雨はただ はみ出したものを濡らすだけ
通り過ぎる人はただ僕を馬鹿だと笑うだけ

僕は強がるように雨上がりに虹を探す
明日も笑えるようにと。

2014/08/17

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