ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.186000-186999 > No.186050「パンの耳」

過去ログ  〜 過去ログ No.186050 の表示 〜


[186050] パンの耳
詩人:どるとる [投票][編集]


目が見えない人は どうやってまっすぐ歩くのだろう

耳が聴こえない人は どうやって 会話をするのだろう

光や音のない世界でも 僕らと
同じように日が沈みそして夜が明ける
変わらないよ
そう言って 僕より少し 不自由な人は笑うのです

指でさわって ここにいるって教える

不意打ちみたいに 口づけで あいさつ

雨の音や 鳥のさえずり 川のせせらぎ

当たり前みたいに思うような すべてに
君は全神経を集めてる ステキだね

一見 意味のなさそうなものでも 案外意味深だ

見たこともない世界や聴いたこともない世界がある

きっと僕などにはわからないことが
君の世界にはあるのだろうなあ
大好きだよ
そう言う君に僕は同じ言葉を 言うのです

線路をつなげていくよ 今日から明日へ

その上を走るのは 二人乗りの鈍行列車

パンの耳みたいなものだ なくても困らない

だけど 僕はなくちゃ困るなあ だって君が好きだから
そんな皮肉さえも君なら笑ってくれる

駄目な僕のすべてを 許してね 不器用なとこはお互い様
なんて具合に 明日もどうぞよろしく

指でさわって ここにいるって教える

不意打ちみたいに 口づけで あいさつ

雨の音や 鳥のさえずり 川のせせらぎ

当たり前みたいに思うような すべてに
君は全神経を集めてる ステキだね。

2014/08/17

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -