ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.187000-187999 > No.187010「言葉にならない光」

過去ログ  〜 過去ログ No.187010 の表示 〜


[187010] 言葉にならない光
詩人:どるとる [投票][編集]


何を見つめているのか
一人一人の僕らの瞳は
何を聞いているのか
都合のいいことしか聞けないこの耳で
目を閉じても 耳をふさいでも 無駄なのさ
世界はいつでもそこにあって 君が笑ったり泣いたりするのを待ちわびている

答えのない日々だ 視界の果てまでいっぱいに広がる青空は
何も教えてはくれないけど いつの間にかこの心を埋め尽くす
言葉にならない光
それだけは けっして嘘じゃないから

何にふれているのか
決まった形を持たない心は
どこまで行けばいいのか
地図さえもない 入り組んだ世界で
迷ったり 悩んだりするのは誰だって
同じだって誰もが優しく言うだろう だけどそんな言葉は聞き飽きたのさ

影を追う日々だ 夢や理想の後ろ姿を すんでのところで見失う
ひどく透明な未来ってやつが いつでも僕を急かしてる
言葉にならない光
それだけは どんな闇の中にも生まれる

そして訪れる朝や夜が 君の瞳や耳に見えたり聞こえたりする
目を閉じたままでも 耳をふさいだままでも 世界が世界のあるべき姿を映すから

答えのない日々だ 視界の果てまでいっぱいに広がる青空は
何も教えてはくれないけど いつの間にかこの心を埋め尽くす
言葉にならない光
それだけは けっして嘘じゃないから。

2014/12/07

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -