| 詩人:たかし ふゆ | [投票][編集] |
煙草をくゆらせていると
シャープな雰囲気になった気がして
それが気のせいだと気付くのに
10年かかった
男はみんな、きっとバカなのだ
煙の向こうの揺れる光景
スモークミラージュ
いつかまで、君がいたのに
今はいない
ただの蜃気楼さ
降りしきる、窓ガラスの外の雨
はじける水滴と、水の音
水さえも、ひとところから消えていく
人は誰も、ずっと同じ場所にはいられないのだ
生きている別れと
死をもってたどう別れ
もうどうしようもなくなってしまった距離に
僕らはいつもおののき、恐怖する
喪うことは、怖いことだ
ねえ、いつかさらばさ
そうさ、いつかさらばさ
いつも、いつの日にかは
さらばさ