ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.188000-188999 > No.188031「鳥」

過去ログ  〜 過去ログ No.188031 の表示 〜


[188031] 
詩人:シンラ [投票][編集]

髪が随分伸びたね

ずっと
錆びた鳥かごの
中にいた君


細い腕が泣いていたんだ

何も言わず
ただ
耐えていた君



泣き出してほしい
僕も一緒に泣いてしまいたい

連れ出してあげたい
僕も一緒に行ってしまいたい







空から青い光が降る日

その鳥かごは
消えてなくなるから

遠くへ行こう
遠くへ行こう



もう二度と
黒い大人に捕まらないように
閉じ込められないように
怖くないように



空から青い光が降る日

君の背中が羽ばたくから

すぐに行こう
飛んでいこう

何があっても
君を守るから

2015/04/26

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -