赤く燃ゆる海漁船の波紋夏鳥は故郷を求め長く飛びつづけるうすら紅の頬に笑窪を浮かべて風に願わくば今、凪ぐようにと私は星よりも軽く思いはせるばかり“昨日までの明日“が今日であればと防波堤の彼方揺れてうち消えていく夜を嫌うように逆光についぞ消えていく赤く燃ゆる海夏鳥は故郷を求め長く飛びつづけるのに
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