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[188213] あじわう舌
詩人:どるとる [投票][編集]


舞い落ちる花びらに
命の終始を重ねて
燃え盛る夕陽の赤さにその片鱗を垣間見る
動かざるものに息を吹き込む遊戯(あそび)
神への冒涜 それは許されざる行為
楽になれるなら
僕は己の命も
他者の命も
奪ってみせる
花びらに映る
醜さと美しさ
陰陽思想のよう
対成すものと知れ
余韻に似た後味
苦味と甘味
狂気と正気の境
舌を差す雨
陽射しは 濡らす

はみ出した部分を
見えないもの
実体のないものにも
舌はある
感じる心 受け止める心
それだけあればいい
「感覚」だけで
生きている。

2015/05/14

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