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[19035] 詐欺
詩人:老女と口紅。 [投票][編集]

俺は
 俺‥

俺は
 俺である為に

自分捜しに家を出た

前だけ見据え
 振り返らずに‥

あの頃は ただ
 がむしゃらに
 ただ やみくもに

あれからもぉ
 十年もの
  歳月が流れて

あぁ
 秋の色は淋しくて
 秋の人肌冷たくて

 秋の夕焼け悲しくて‥


何もありゃしねぇ

 手元にあるのは
  借金ばかりさ‥


はぁ〜
 俺も電話してみるか


あっ、

 もし
  もし
  おふくろ?

 オレ
  オレ

オレだけど
 事故っちゃってさ
 示談金がいるんだぁ

 三百万ほど‥




ここに
 振込んで!



今すぐに‥

2004/10/22

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