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[19075] 詩姫
いにしえの
古城にそよぐ春の風
湖面に舞散る
さくら木の花
波紋に気の付く
鯉もいるとて‥
詩姫は唄ふ
つらり
つらりと
短冊の上
走らす筆に
込めいるは
遠き都にいる殿へ
はせる想ひはこれ一つ
狂おしく
愛しき人へと
つのる想ひを
青き空を見つめいて
春の風に詩のせいれば
千里の先も
万里の果ても
想ひはきっと
越えゆかん‥
春なのに
ぽろり
こぼるる
なみだ
一つあるかな‥
2004/10/27
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