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[20271] 秋冬
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

ほら
きょうは もう
ひ がおちる ね


と いいながら
遊歩道ぞいの木々は
うでいっぱいの
はっぱ を
するするとみまわし
だれが いちばん
きいろいか
えらぶのに
いそがしい


ほら
きいろい
はっぱが
おちる ね


と いいながら
それよりさきに
おちて 
ちゃいろになった
はっぱを
さっくさっく と
ふみしめて あるく
わたし の
みぎあし と
ひだりあし
の あいだを
ぐるぐるとまわる
こがらし

おされて
ほそく
たしかに
きせつ は
こぼれだし
ほそく
たしかに
恋 が 
おちていった



 

2004/11/07

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