詩人:孤 花 | [投票][編集] |
黄色の長靴をはいて
じゃぶじゃぶするのが
大好きだった
大人になるにつれ
雨が降ると憂鬱で
外に出たくなくなった
汚れるのを恐れるようになった
雨音が雑音にしか聞こえなくなった
貴方はそんな私を嫌って出ていった
あれから
心にはずっとしとしとと降り続いてる
あの日も雨だった
貴方の足跡も遠く雨の向こうに消えた
雨音だけが唯一そこにあるのに
すがろうとしても雨を嫌った私に
味方はしてくれない
時は経ち
最近雨音が少し
優しく聞こえるようになった
貴方は戻らないけれど
この雨の向こうで
貴方が笑ったのを感じた