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[2071] 雨の中で思い返せば
詩人:孤 花 [投票][編集]

黄色の長靴をはいて

じゃぶじゃぶするのが
大好きだった

大人になるにつれ

雨が降ると憂鬱で

外に出たくなくなった


汚れるのを恐れるようになった

雨音が雑音にしか聞こえなくなった



貴方はそんな私を嫌って出ていった

あれから

心にはずっとしとしとと降り続いてる


あの日も雨だった

貴方の足跡も遠く雨の向こうに消えた


雨音だけが唯一そこにあるのに

すがろうとしても雨を嫌った私に

味方はしてくれない


時は経ち

最近雨音が少し

優しく聞こえるようになった


貴方は戻らないけれど

この雨の向こうで

貴方が笑ったのを感じた

2009/01/21

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