過去ログ
〜 過去ログ No.23139 の表示 〜
[23139] フィルターに朱
煙草の煙のように
香の香りのように
僕の思考は
吹き出しては上がり
散っていった
フィルターの
かかったような視界の中
灰色の世界の中
ただ漂う思考
この灰色の世界に少しでも朱が挿せばどんなに
世界がおもしろくできるか僕には想像もつかない
僕の思考は
また煙となって上がる
僕は未だ朱を挿してくれる存在を望んで止まない
わかっている
望むだけじゃいけない…
わかっているさ
2004/12/15
[前頁] [投票する] [次頁]
-
詩人の部屋 -