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[24200] 逆さに咲いた草色の花
詩人:ライカ [投票][編集]

私は 自分が存在する理由が分からない。

花びらにしたって、他の花の方が鮮やか。
葉の色と 花びらの色の区別がつかないなんて、みっともないし。

古びたベランダの天井から生えたから、まるでお日様を見ることができない。

精一杯 頭を伸ばすのだけれど、身体が醜く歪んでいくだけ。

私が花として在る意味はなに?

ある日、嘆く私に神様が言った。
「君は他の誰とも違う。だからこそ尊い」 と。

でも、どうせなら、
「私の好みの形に造ったのだ」と。
「他の誰に奇形と謂われようと、お前は私からの寵愛だけを信じていればいい」と。

一言、言ってくれたならよかったのに。

せめて、[奇形で幸福な花]として枯れたかった。

2004/12/30

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