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[25234] 
詩人:有香 [投票][編集]


塗りたくった白
キャンバスを埋めた
偽善


下にある黒が
見つからないように
ずっと塗り続けてきた


今、
目に写る白は
何も言わず苦しげに
広がっていく


本当はね、

虹色にしたかったんだ


誰もが足を止めて
眺めるような

そんな色が欲しかった


目に写る白は
何も言わず
寂しげに広がった


今なら、
黒のキャンバスには
夜空の星を描くだろう

暗闇を眩しく照らす
優しい光


きっと
この白よりも
百倍 綺麗なはずだ





塗りたくられた白は
かわいそうに、と
僕を見た

2005/01/15

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