ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.27000-27999 > No.27168「巣」

過去ログ  〜 過去ログ No.27168 の表示 〜


[27168] 
詩人:Kuro [投票][編集]

あの日君は急に窓から飛び込んできたね

その大切な腕が酷く折れ曲がってた
でも君は
病院の先生が手をやくほど暴れてたよね

その日から僕らは一緒に暮らし始めた
初めはご飯すらなかなか食べてくれないから凄く心配したんだぞ

3日目でやっと食べてくれた時は、飛び上がるくらいうれしかったんだ

それから二ヶ月はとても楽しかったよ
なかなか外には行けなかったけど
いろいろ話し合ったよね

だから君の傷が癒え
元の世界に帰ってしまうことが寂しかった


僕の両手から力強く大空へ飛び立った君は今
どこで、何をしていますか?

元気ですか?

あの日から僕の部屋の窓、
晴れの日なら開けてあるから
寒かったらいつでも帰って来ていいよ

いつでも待ってるから

2005/02/08

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -