詩人:ℒisa | [投票][編集] |
生温い夏の夜
汗ばんだ下着に
罪が流れていた
罪悪感は無かったけどね
ひとりふたりと
待ち合わせたわけでもなく集まる仲間達は
強がりな寂しがり屋ばかり
光が爆発して
まともに見えなくなった目で
みんなの板が飛び上がるのを
いつも眺めていた
みんないつも手を洗ってから私に触れた
無器用な優しさだったのかもしれないけど
あまり気にしてなかったし
そんな事抜きにしてもみんなを
愛していた
HIVだと言うドレッドの彼の事も
他の仲間と同じ様に愛していた
あんたの事
この前街で
見掛けたよ
声かけなかったけど
元気そうで良かった‥
電話が鳴れば
すぐに飛んで行った
何処にいるより
居心地が良かったから
水着のまま
公園の噴水を蹴飛ばして笑っていた私を見て
みんなが楽しそうだと笑った
幸せだった
幸せになった
幸せになってしまって
寂しがり屋たちはバラバラになった
寂しかったよ‥