詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
太陽が沈む
鳥達がざわつく時間
メッキみたいに
剥がれてゆく
生皮の下の素顔を
見られないように
人通りを避けて
家に帰った
鏡を真っ直ぐ
見れないクセに
壊してしまえば
ラクになるのに
背中を向けて
明後日の方向に
意識を遠ざける
痛み苦しみ悲しみ
込み上げるモノ全て
黒く塗り潰して
夜の街に繰り出した
月の光浴びて
気持ち悪くなって
真っ赤な血と共に
吐き出したのは
クソみたいな詞で
夢の狭間で閃いた
アイデアのほとんどは
数時間後には忘れてる
醜い本心の歌を
ドブに垂れ流す
広がらない声を上げて