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[30154] ミュール
君に出会った日は
まだ少し肌寒い春の日で
君は買ったばかりのミュールを
寒さを耐えながら履いてた
『可愛いでしょ?』と
君は嬉しそうに
歩いてた、きれいな春の君
君と過ごした時間に見た
君の横顔、
時折見せる寂しげな笑顔
離れなくて…忘れることさえ出来なくて
一人で過ごす夜明けに
君の温度、
君がくれたことばを
繰り返す、
春先、ミュールのよく似合う
君に向けて
2005/06/06
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