過去ログ
〜 過去ログ No.30429 の表示 〜
[30429] 遠く
裸足で駆け出した君に
僕は何て声をかけたら良かったのだろう
歩みを止めたこの足が
まだ少しでも
信じるという言葉を望んでいたなら
たくさんの応援歌を歌ったのに
今の僕はかける言葉も知らず
いつからか
絶望を笑い転げた中に
慣れを感じていた
笑った瞳から諦めを読み取る術を
学んでいた
風が雑音に聞こえてから
その向こうが見えた気がして
もう見えなくなった君を
一層遠くに思った
2005/03/25
[前頁] [投票する] [次頁]
-
詩人の部屋 -