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[31264] 濫觴(ランショウ)
詩人:あいく [投票][編集]

この冬に
生れた鴨の子が
飛ぶ練習を
はじめたようだ
翼をばたつかせて
懸命に水面を蹴るけど
三間ばかり浮いたかと
見ていたら
すぐに着水
というより墜落
本当に短い距離
ほんのわずかの時間
でもそれが最初の一歩
最初はなんでもそう
どんな大河の源流も
最初は杯を浮かべるのが
やっとのか弱き流れ
そのはじまりたる濫觴
誰にでも
どんな事にも
濫觴がある
飛ぶに拙き若き鴨も
いずれは大空をまうだろう。。。

2005/04/04

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