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[33515] ヘリオ
赤い傘を広げた女の子に 雨が降り注ぐ
寂しそうな顔
濡れ濡れ加減あざやかに
「私には重たくって凌げないよ」
あまりに突然の暗闇に声を失って
錆びついた心で涙も出ない
歩けない
「それでもまだ少しだけ笑えるんだよ」
ガラになく もう一度あの花を想う
止まり損なったその勢いで
雨で出来た鏡を超えていく
また誰かに出会えるだろう
また誰かを信じれるだろう
2005/07/28
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