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[3624] 少年X
詩人:孤 花 [投票][編集]

さらさらしてて
つやつやしてて
やわらかくて
髪の一本一本さえも
愛すべき人だった

あの頃君は
誰にも触れられない程美しくて
毛並が整ったばかり
風を纏い無理なくどこまでも
走って進んでいった

あんなに青空が似合った真っ黒な髪が
光を失っていたことに
気付かずにはいられなかった

苦労の二文字がくっきりと見えた

どこまで追われても
かき消されないで

時の流れにさえ
逆らっていって欲しいの

そんな君ですら
変わり果ててしまいそうな世の中だから

神秘さえ感じた少年がいた事を
私が絶対忘れないでいるから


頑張って

頑張って

頑張って

2004/11/08

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