詩人:メイ | [投票][編集] |
動きださなきゃ
何も始まらないなんて
知っている
その一歩を
踏み出す力が
もう残っていないんだ
傷を負った身体は
治癒が追いつかないから
傷付く一方で
その傷口から少しずつ
腐食してゆく
願いは
他人の願いの犠牲となり
祈りは
ただの気休めに変わる
だからもう何も
求めないことにしたんだ
可能性を潰すだけの
毎日なら
時が止まればいい
もう何も見たくない
もう何も聞きたくない
もう何も
知りたくないんだ
この身体を
もらってくれ
ならば
痛みすら感じない
この心を
もらってくれ
ならば僕は
無になれるから