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[40284] 無題
詩人:ヒギシ [投票][編集]

黒い傘を差していて気付かなかった
いつの間にか雲は白く 空は青くなり
まだ湿るアスファルトを照らしていた

姿勢の良い猫は道端で伸びをして
そのとなりを大きな葉っぱが転がった

眩しい朝はただ 窓辺で囀る小鳥を
しめやかな夜はただ 袖に絡まる風を
緩やかに明くる日へ向かうための
優しい毛布をかけ直して行っただけ

そんなことだったんだよ

2005/07/12

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