詩人:鴉夜 | [投票][編集] |
永遠に触れる事のできない
ガラスの向こう
こんなに近くて凄く遠くて
孤独の理由なんて それで充分さ
失った宝物みたいに 哀しくなるだけ
窓の向こうは鮮やかな空間
目の前のガラスを
叩き割ることができるのなら
きっと過去さえも
消すことができるだろう
ああ… 今日も紅に染まる街に
皮を被った狂気達は
微笑を浮かべて
退屈の理由なんて それで充分さ
下らない台詞、塞ぎたくなるだけ
窓の向こうは穏やかな空間
目の前のガラスを
叩き割ることができたのなら
きっとこの存在さえも
消すことができるだろう