| 詩人:緋文字 | [投票][編集] |
死んだ子の歳を数えちゃ
成仏できなくなるんだよ
死んだ婆ちゃんからの
涙込めた強気な慰め
そう言われても
私はあの子の歳を数えるのに
その婆ちゃんから育てられたあなたは
「誕生日やったよな」
植木鉢なぞ下げて
兄ちゃんの生まれた日に
無心に来たりする
でも
この世に送り出してくれたこと
感謝します
生まれなければ
この幸せも
この哀しみさえも
感じることはなかったから
命を与えてもらうということは
ここまで育つ根源をくれたということは
私にはできなかった
誕生日、
生涯最大の贈り物でした