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[4197] 月と線香花火
今日初めて、
一人で線香花火など してしまった。
でも心では、
彼の事を考えていた。
子供の頃にみた、美しい夢のような光を眺めながら、
ここに
彼がいればな、
と思った。
小さな光に
照らし出された
横顔は、
どんなに
美しいだろう と。
花火が終わり、
象牙色の月だけが残った。
不思議と、
淋しくはなかった。
彼の近くに、
どれだけ近くに
いけるだろう、
と思った。
2003/09/15
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