澱み無い、その真っ直ぐな眼。溢れかえる人混みの中で確かな強さを見た。たった一瞬でそれでも、あの眼に未来を見た。悲しみで揺られてもきっとすぐにあの強い眼に戻るんだろう。見たこともない強烈で、鮮やかな強さ。あの眼に前に進めと言われたならここから動き出せるだろうか。絡まる視線。少しだけ強さをもらった。名も知らない強い瞳。迷いを知らない足取りで明日へと向かう。僕もあんな風に前を見据えられるだろうか。
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