ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.5000-5999 > No.5269「一枚の未来   」

過去ログ  〜 過去ログ No.5269 の表示 〜


[5269] 一枚の未来   
詩人:放射能] [投票][編集]

紙切れ一枚が大事ですそれが
ぼくの生命です
他人には
唾を吐きかけられる
くらいのものでも

価値観の方向で
誰しも同じ方位磁石
磁場が狂う場所も
あると言えるだろう
人のそれぞれ人となり         
つまらない人でいい
誰も知らないでいい
正体は不明のまま
欺き通して消えてやる         
戸籍やナンバーや
プログラムで
知りたい過去全開で
四角四面に管理されてぼくの名前は何?
相手が機械では信用もない

味気ない太陽です
地に落ちたのは根底さ皆の指はキーボード
打ち込む技はプロです己の脳は廃棄処分
無用の長物さ
劣性の遺産さ
使わなければ進化は
ない
新しい河もないさ
旧時代の世界で
訪れるのは核の時代
これが観てきた未来さ一枚の紙切れの未来さ

2003/10/25

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -