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[54712] サイレンの夜
詩人:Bob [投票][編集]

公園のベンチの上
一人うずくまる君

手をのばし肩を寄せ
抱きしめてあげたいけれど

私にはできなかった

子供だったから


冷え切ったこの汚れた手は君に触れる資格さえないように思え…



今までこんな時そばにいるのはあいつの役目だったんだろう

でもあいつにはもう何も言えないんだね



タバコを吸うためのけぞった君の足
小刻みに震えてたから


君の上着の裾を引っ張るので精一杯で

思ったこともろくに言えないままで


夜が明けてしまった…


明るみだした空の下


救急車の音だけが響く

2007/07/13

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