ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.55000-55999 > No.55320「空」

過去ログ  〜 過去ログ No.55320 の表示 〜


[55320] 
詩人:ちこ [投票][編集]

ただそこにある蒼穹は 果敢なく美しい
誰にも仰がれることなく ただそこにある


手を伸ばしても届かないその姿が
  戻らないあの人に重なって見えた



忘れられない思い出が 私の心を震わせる
消えることない悲しみが 私の目を潤ませる


   時間は砂のように零れ落ち
   私の手のひらから逃げていく
   いくら願っても止まることのない流れは
   私を遠ざけるかのように 明日への道を辿って行く


ここには空がある
ただ青い 遠い空が

私は地にいる
その青に思いを馳せながら



私は地にいる

忘れられない思い出と
消えることない悲しみを抱え
一人あなたをみつめながら

2005/11/09

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -