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[59365] 絵本の中の私。
詩人:rei [投票][編集]

いつだったんだろう
お母さんが読んで聞かせてくれたお伽話
あれはもう随分昔のことだな

物心ついた時にはもう
毎晩のように優しい声で聞かせてくれた物語
私も飽きずに
最後まで聞くのを待たずに心地好くて
眠ってしまっていたな

まるでその絵本の中の少女が
私と重なって
夢中になって
幼心ながらに
うんうん頷いていた

あの本どこに行ったかな?
絵本の中の私に
また会いたくなった
埃まみれの本棚の奥に
眠っていた少女は
変わっていなかった
大人になった私は
目が潤んだんだ

2005/12/11

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