過去ログ
〜 過去ログ No.61467 の表示 〜
[61467] 滲むまで
耳元で聞こえる雨音
霞む目の前の視界
血の色に染めて
固まる心に溶かす方法は
見つからない
乾く唇で
「愛してる」と囁いて
苦い気持ち吐いてよ
ここにいる
瞳閉じて感じる存在
濁った指輪を
シルバーに変えて
濡れた腕で
「さよなら」叫んで
痛い気持ち置いて行ってよ
伸ばした爪に
偽り飾るマニキュア
重なり滲むまで
笑ったまま
ここにいて
まだ
早い...。
2006/01/05
[前頁] [投票する] [次頁]
-
詩人の部屋 -