| 詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
吹き抜ける冷たい
風の中を
失くした何かを
腕に抱いて
立ち尽くした
遠い、とおいあの日
涙は拭いて、と
頬を拭ってくれた人を
私は殺してしまった
崩落する、現実と
粉砕された、貴方の心
拾い集めて、泣いた
また、また、と
己の廻した歯車
誰も触れてはいない
あたしだけが
周りを失くして
立ち尽くす
誰もいない、が本当
見つめた先は蜃気楼
ぬくもりさえも
歪んで消える
苦しかった、ね
放してあげなくちゃ
あたしの鳥籠は痛い
さよならの代わりの
最高の接吻を
触れるか、触れないかの
未練など残らぬような
淡雪ほどの、儚さで