見える 見えない見た人が いる見えたかどうだか踏み入る数だけ淀む濁れば底見えぬと怖れる入り交じる錯視身を避けて流れるものへ眼をやった揚句列んで体感速度は増す箱の中 声も立てない小猫は一匹 流れてく足をとられた躊躇の間に埋まる埋まる仕舞いに押し寄せる厚さない壁見立てたばかりに潰されて抜けなくなったのひとやすみ澄んでいくまで待つのね後退できないあの猫のよう、ならよかったの瞬発力も持たない嗅ぎ分けようともしない猫は水を嫌うよ
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